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『酒を迎える』 |
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今日はどんな酒と会えるか、私は酒と出会う時には人様をお迎えする時と同じように心をきれいにして接します。そして、目を閉じて静かに酒を味わう時、酒がまた、私の心を洗ってくれる想いがします。
こうして肴を間に酒と話し合ううちに、仄かな酔いが訪れ、酒趣が次第に高まってくるものです。
さあそれでは酒席につきましょう。
[着席] あなたの席が決まっていたら、席の前まで行って、隣り、近くの客に挨拶をしてから席につきます。席にはあらかじめ酒膳が用意されており、目の前に箸(割箸)が箸置を枕にして置かれ、その向う側に猪口が伏せてあります。
[開席] まず、亭主の挨拶があります。次いで亭主あるいはそれに代る人から本日の酒の説明があります。銘柄名だけでなく、吟醸酒、純米酒、本醸造酒等の違い、原料米、精米歩合、日本酒度、酸度、アミノ酸度など米の来歴と、その酒と相性のいいその日の肴の話をします。
ここで、お銚子と前菜がとどき、乾杯をします。乾杯用の酒は、主催者が別に用意する場合がありますが、原則として、自分の左側の客にお酌をします。
亭主から指名を受けた人の発言で乾杯、いよいよ酒宴の始まりです。
このとき、女性はあらかじめ、そっと口を拭いて口紅を落としておきます。杯に紅のあとがはっきり付くのは避けたいものです。
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『酌』 酒を注ぐ・受ける |
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『酌』という文字の『勺』は、ひしゃくで水をくむ意味があります。また、人の意見や気持ちをくみ入れる(参酌)意味もあります。
ですから、単に酒をくみかわすだけでなく、相手を尊重して、互いに酒を楽しみたいものです。 |
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『酒を注ぐ』 |
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私たちは右利きの人が多いので、右手で徳利を持ち、左手で猪口を持つのが普通です。会合で他の客人に酌をする場合は、左側の人に酌をするのが自然です。
人様に酒を注ぐときも、独酌するときも、酒は静かに落ちついて注ぎましょう。鼠尾、馬尾、鼠尾と いう言葉があります。最初は鼠の尻尾のように細く注ぎ始め、次第に馬の尾のように太目に注ぎ、七分目ぐらいになったら、また鼠の尻尾のように細くして止め るときれいに注げます。そして、杯いっぱいになみなみと注ぐと、飲む時にこぼすおそれがあるので、八分目ぐらいで止めましょう。
男性は右手だけで、女性は左手をそっと徳利に添えると美しく注げます。 |
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『酒を受ける』 |
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これまで、あなたは猪口をどんなふうに持っていたでしょうか?
猪口の持ち方には、公家流と武家流とがあります。
公家流は、左手の人差し指と中指で糸底をはさみ、親指で猪口の縁を支え、反対側を右手の人差し指、中指、薬指を揃えて添えます。この飲み方は、女性に向きます。
これに対して、武家流は、親指と人差し指で猪口の縁を持ち、薬指と中指で糸底をはさみます。この飲み方は男性向きで、杯が安定して、姿勢よく飲めます。 |
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『献酬』 |
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酒のやりとりを献酬といいますが、この場合は、まず下の者が目上の方に注ぐのが礼儀です。これに対してお流れを頂戴するときは、女性は無論、男性も右手 で杯を持ち、左手を軽く添えていただきます。この時大切なのは、相手の膳の上で酌を受けないこと。必ず膳を避けていただきましょう。
この杯をお返しするときは、『盃洗』があれば盃をここで洗ってから、相手に盃の正面を向けてお返しします。どこが正面かわからない場合は、絵柄のあるところが正面です。 |
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