
三月に続いて四月も新酒が続々と搾られて私たちを呼んでいます。新酒は言ってみれば酒の若者です。若者ですから、 まだ肌が不安定なところがあります。逆に言えば、それが生まれたばかりの酒の「生気」でもあります。その生気をそれなりに受けとめるのが、 今の季節の、酒の味わい方とも言えます。
お花見に酒はつき物。グループで円陣を組んでの酒盛りはかかせない行事となっていますが、放歌高吟、へべれけになるのは避けたいものです。
花見は、もともとは田植えを終えた農民が、その年の豊作を祈って大自然に感謝する集いとして行われたもので、 決して酒に負ける飲み方はしなかったものです。
搾りたての荒走りをはじめ、新酒たちの原料米、精米歩合、酵母等それぞれの生立ちを見ながら、ひらひら風に舞う花びらを杯に受けて、 ゆたかな気持で花の宴をおたのしみ下さい。