
天の川の東に住む織女(姫星)と、川の西の牽牛(彦星)との星逢の夜です。
この七夕の行事は中国の唐の時代から起こったと言います。天帝の娘である織女は年頃になっても機(はた)ばかり織っていて、 相手が見つかりません。それを不憫に思った天帝は織女を牽牛のもとに嫁がせました。
ところが織女はそれ以来なぜかふっつりと機を織るのをやめてしまったので帝の怒りにふれ、川の東にもどされてしまいました。 ただ、年一回七月七日の夜だけは逢瀬を許してもらいました。
この二つの星が無事に逢えますようにと祈る風習は、わが国には奈良時代に伝わり、江戸時代になって五節供の一つに数えられるようになりました。
根元に酒をかけて切らせてもらった竹を部屋に立て、歌や詩、願い事をしたためた色紙や短冊を下げ、机にはお燈明、季節の花を活け、 お神酒を供えて・・・。
商店街の“七夕祭”もただの催事とせず、「酒処」などでは、今宵は酒客に短冊を書いてもらったり、 さまざまな趣向で愉しい“星の宴”にしてほしいものです。
昔のしきたりでは、この日を中心に、旧暦の六月一日から七月の晦日まで“一夜酒”を飲んだものでした。
糯の粥に麹を加えて加熱すると、六、七時間で発酵して甘酒が出来ます。これが“一夜酒”でした。 現代では、甘酒というと冬の飲み物と思われていますが、甘酒売りは夏の風物詩だったのです。
でも、今は程よく冷えた清酒でしょう。今年の若竹を切った猪口があれば最高ですが、桝酒も風情があります。 ただし、人様に桝を差し出すときは柾目を横にして出しましょう。柾目を縦にして出すと、これは「切っ先」になって失礼になるからです。
清酒グラスやワイングラスは、よく洗って拭かずに冷凍庫に。使う寸前に取り出すと、霜降りになって、見るからに涼しげです。