定番酒として愛され続けている「ふなぐち菊水 一番しぼり」。貯蔵前も出荷前にも、まったく火入れをしていないから、こんなに瑞々しい。水で調整していないから、アルコール度19度の飲みごたえがある。特別な造りの生原酒でありながら、"いつもの酒"と親しまれるのが「ふなぐち」らしさ。ラインナップも充実して、楽しみ方も広がりました。
「ふなぐち」は、しぼりたての生原酒です。非加熱でデリケートなため市場に出すのが難しく、かつては蔵に来ていただいた方だけに振る舞っていました。しかし、その旨さは格別で、評判を聞きつけた人が後を絶たないほどでした。この旨さを、もっと多くの人に味わってもらうには・・・?
鮮度を保つための試行錯誤を繰り返し、1972年、日本初のアルミ缶入り生原酒の開発に成功。蔵でしか飲めなかった「ふなぐち」が、たくさんの人に愉しんでいただけるようになったのです。
酒造りの工程では、発酵を終えた醪(もろみ)は布の袋に入れてしぼり、清酒と酒粕に分離します。この袋を並べ重ねて入れる大きな長方形の器物を酒槽(ふね)と言い、酒槽の口から流れ出てくる清酒を菊水では「ふなぐち」と呼んでいました。まさにしぼりたての、火入れ(加熱処理)も割水調整もしていない、しぼったままの生原酒です。この酒本来の味わいを詰めたことから、「ふなぐち」とネーミングしました。
生ならではのフレッシュ感がありながらも、フルーティな香りや原酒らしいボディと濃厚なうまみが味わえるのが「ふなぐち」のおいしさ。さらには缶の中で熟成が進むと、まろやかになり、ブランデーのようなコク、中国の老酒を思わせる味わいへと移り変わります。しぼりたての味わいはさることながら、熟成によって違う趣きに出会える奥深さも生原酒ならでは。冷やして飲むのがおすすめですが、ロックや炭酸割も一興です。
酒本来そのままの生原酒は、とてもデリケート。日本酒の大敵である紫外線をシャットアウトするアルミ缶やスマートパウチは、お酒の劣化を防いで生原酒のおいしさをそのまま届けるための大切な要素の一つ。
この度発売された「ふなぐち菊水一番しぼり」の500ml缶はキャップ付きボトルで登場。開封後もリキャップできて生原酒のおいしさをもっと手軽に、もっと便利に、自分好みにお楽しみいただけます。